中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

六甲学院中2017年(面積ー★★★☆☆☆)

六甲学院中学 2017年度 B日程】

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~解説~

中学受験算数の面積の問題としては、有名な問題です。

補助線の引き方が特殊なので、知識として解法を知っていないと、自力で思いつくのはやや大変でしょう。

 

2本の点線をどう使うかがポイントですね。

下図の様に、点Aや点Bを通り、正方形の辺と平行な線を引いてみましょう。

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すると、この正方形は、下図の様に9つに分けることができます。

 

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このとき、△APDは長方形APDIを対角線で切ったものなので、△DIAと合同で、面積が等しくなります。この面積を、◯㎠とすると、

△APD=△DIA=◯㎠

同様に、

△AMB=△BJA=▢㎠

△BNC=△CKB=◇㎠

△COD=△DLC=☆㎠

とおくことができます。

 

また、真ん中の長方形MNOPは、MN=5cm、NO=3cmなので、その面積は、

5cm×3cm=15㎠

 

正方形IJKLの面積は、

12cm×12cm=144㎠

 

ここで、

正方形IJKL=◯+◯+▢+▢+◇+◇+☆+☆+◎

なので、

◯+◯+▢+▢+◇+◇+☆+☆+15㎠=144㎠

◯+◯+▢+▢+◇+◇+☆+☆=144㎠ー15㎠=129㎠

◯+▢+◇+☆=129㎠÷2=64.5㎠

 

よって、

四角形ABCD=◯+▢+◇+☆+◎

       =64.5㎠+15㎠

       =79.5㎠

 

 

重要度【★★★★★☆】

難易度【★★★☆☆☆】

 

 

by カエレバ
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