神戸女学院中2017年(点の移動ー★★★★☆☆)
【神戸女学院中学 2017年度】
~解説~
(1)
この単元は、まずは作図が必須ですね。
2秒間で、点Pは、
2cm/秒×2秒=4cm
進み、点Qは、
1cm/秒×2秒=2cm
進むので、2秒後の状態は下図の通りです。
重なっている部分(赤色の部分)の面積の求め方はいくつか考えられますが、線PQで2つの三角形に切り分けてみましょう。
△BPQ=2cm×6cm÷2=6㎠
△XBQと△XPAは相似なので、
BX:PX=BQ:PA=2cm:4cm=1:2
よって、
△XPQ=△BPQ×(XP/BP)
=6㎠×(2/3)
=4㎠
△QCP=6cm×6cm÷2=18㎠
△YQCと△YDPは相似なので、
CY:PY=QC:DP=6cm:4cm=3:2
よって、
△QYP=△QCP×(PY/PC)
=18㎠×(2/5)
=7.2㎠
以上から、
4㎠+7.2㎠=11.2㎠
(2)
5秒後の状態は、下図の通りです。
本問の重なっている部分(赤色の部分)の面積の求め方もいくつか考えられます。
△ADQを基準に面積比で求めてみましょう。
△ADQ=8cm×6cm÷2=24㎠
後は、AX:XQとDY:YQが分かれば良いですね。
今の形のままでは相似が見つからないので、補助線を引いて作る必要があります。
辺ADと辺BPの延長線を引いて、その交点を点Eとしましょう。
この、相似を作る補助線の引き方は、最難関校志望生にとっては必須項目です。
△BCPと△EDPは相似なので、
BC:ED=CP:DP=4cm:2cm=2:1
よって、ED=4cm
△BQXと△EAXは相似なので、
QX:AX=BQ:EA=5cm:12cm=5:12
△BQYと△EDYは相似なので、
QY:DY=BQ:ED=5cm:4cm=5:4
以上から、
△QXY=△QAD×(QX/QA)×(QY/QD)
=24㎠×(5/17)×(5/9)
=200/51㎠
(3)
おおよその見当を付けるために、ポイントとなるタイミングごとに図を描いて面積を求めていきましょう。
ただし、点Pが辺BC上にいるとき(7~11秒後や21~25秒後など)、△BPCの面積は0㎠になるので考える必要はありません。
同様に、点Qが辺AD上にいるとき(14~22秒後など)も考えなくても良いですね。
・0秒後
0秒後の状態は上図の通りで、赤色の部分の面積は、
6cm×4cm÷2=12㎠
となり、いきなり12㎠となる時刻が見つかりました。
これを答えとしたくもなりますが、問題文に「出発してから何秒後」とあるので、0秒後は含まないと解釈して、この次に12㎠になる時刻を求めましょう。
・4秒後
点Pが点Dに到着する4秒後の状態は上図の通りです。
△BQD=4cm×6cm÷2=12㎠
△BQXと△DAXは相似なので、
BX:DX=BQ:DA=4cm:8cm=1:2
よって、
△XQD=△BQD×(XD/BD)
=12㎠×(2/3)
=8㎠
以上から、0秒後の面積が12㎠、4秒後の面積が8㎠と分かりました。
この間で、点Pと点Qの動き方は一定なので、この間の面積は、12㎠から8㎠へと減り続けることになります。
よって、この間には0秒後以外に12㎠になることはありません。
同様に、ポイントとなる時刻(点Pや点Qの動き方が変化する瞬間、つまり曲がり角に来た瞬間)を調べていきましょう。
・7秒後
7秒後の状態は上図の通りです。
このとき、点Pが辺BC上にあるので、△BPCが作れません。
よって、2つの三角形が重なる部分の面積は0㎠です。
・11秒後
・14秒後
・25秒後
以上の様に、7秒後から25秒まではずっと、2つの三角形が重なる部分の面積は0㎠です。
・28秒後
28秒後の状態は上図の通りです。
このとき、点Pと点Qが同時にスタート地点に戻ってきているので、0秒後と同じ図になっています。
2つの三角形が重なる部分の面積は12㎠で、これが0秒後の次に、初めて12㎠になる瞬間です。
よって、28秒後
(1)(2)
重要度【★★★★★☆】
難易度【★★★☆☆☆】
(3)
重要度【★★★☆☆☆】
難易度【★★★★☆☆】
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