中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

洛南高附中2014年(面積図ー★★★★☆☆)

洛南高等学校附属中学 2014年度】

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~解説~

条件を式に表すと、

[ウ]×[エ]=([ウ]+4)×([エ]-1)=([ウ]+9)×([エ]-2)

となりますね。

この様な条件にうってつけの解法が『面積図』です。

[ウ]×[エ]=☆

([ウ]+4)×([エ]-1)=☆

([ウ]+9)×([エ]-2)=☆

という3つのかけ算の式を、

[たての長さ]×[横の長さ]=[長方形の面積]

という公式に置きかえて考える方法です。

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3つの長方形を重ねて描くと、下図の様になります。

        f:id:juken_sansu:20201220174851p:plain

ここで、それぞれの部分の面積を、下図の様にA~Fで表しましょう。

         f:id:juken_sansu:20201119003012p:plain

 このとき、

AとBは、縦の長さも横の長さも同じ長方形なので、その面積も等しくなります。よって、

A=B

Dは縦の長さが1で横の長さが4の長方形なので、その面積は、

D=1×4=4

EとFは、縦の長さが同じで横の長さがそれぞれ4と5なので、その面積の比は、

E:F=4:5

以上を図中に書き込むと、下図の様になります。

         f:id:juken_sansu:20201220200640p:plain

ここで、最初の条件を思い出しましょう。

元の3つの長方形は、全て面積が等しいのでしたね。

[ウ]×[エ]=([ウ]+4)×([エ]-1)

なので、

A+A+C=A+C+4+④

よって、

A=④+4

と表すことができます。f:id:juken_sansu:20201220203643p:plain

また、

([ウ]+4)×([エ]-1)=([ウ]+9)×([エ]-2)

なので、

(④+4)+C+4+④=C+④+⑤

よって、

④+8=⑤

         f:id:juken_sansu:20201220204312p:plain

よって、

①=8

と分かりました。

④+4=36

36÷1=36・・・[ウ]

④=32

32÷4+1+1=10・・・[エ]

 

 

重要度【★★★☆☆☆】

難易度【★★★★☆☆】

 

 

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