中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

明星中2020年(立体図形ー★★★★☆☆)

【明星中学 2020年度 後期】

f:id:juken_sansu:20200413194120p:plain

~解説~

(1)

1階には直方体と半円柱が、2階には三角柱がありますね。

それぞれを求めて足し合わせましょう。

 

・直方体

3cm×8cm×10cm=240㎤

 

・半円柱

4cm×4cm×3.14×10cm÷2=251.2㎤

 

・三角柱

6cm×8cm÷2×3cm=72㎤

 

以上から、

240㎤+251.2㎤+72㎤=563.2㎤

 

(2)

切断面は、下図の様になります。

           f:id:juken_sansu:20200414041527p:plain

切断面の作り方(見つけ方)は、中学受験算数ではかなり難易度が高い単元ですね。

 

まず、切断面は点Aと点Bを通るので、その延長線上にある点Cも通ると分かります。

同様に、点Bと点Oを通るので、その延長線上にある点Dも通ります。

 

『平行な2面にある切断線は必ず平行になる』ので、直線ODと平行で点Cを通る直線が底面にあると分かります。

点Cは点Bの真下の点なので、点Oや点Dの真下の点である点O’や点D’を通る直線CD’が切断線です。(このとき、直線ACと直線DD’も平行になっています。)

 

同様に、直線ACと平行で、点Oを通る直線が三角柱の底面にあるので、点Oの真上の点である点Eも通ります。

 

最後に、点Aと点Eを結べば、六角形ACD’DOEが切断面だと分かります。

 

では、この六角形の面積を求めましょう。

           f:id:juken_sansu:20200414051748p:plain

OEの長さは、三角柱の底面の三角形内にある相似を利用すれば求められます。

EO:6cm=4cm:8cm

よって、EO=3cm

 

上図の様に、この六角形は台形と長方形を組み合わせた形なので、その面積は、

(3cm+6cm)×5cm÷2+10cm×9cm=22.5㎠+90㎠=112.5㎠

 

 

(1)

重要度【★★★★★★】

難易度【★☆☆☆☆☆】

(2)

重要度【★★★☆☆☆】

難易度【★★★★☆☆】

 

 

by カエレバ
by カエレバ