中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

関西学院中2017年(相似ー★★☆☆☆☆)

関西学院中学 2017年度 第1日】

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~解説~

影の問題は、身の回りのことにおける相似の利用の代表例ですね。

まずは、影とは何か(どうやってできるか)を理解しておかないといけません。

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電灯Cが作る太郎君の影の長さとはGEの長さのことです。

影が足元から伸びているのは当然として、影の先端は光源から発せられた光線の内、太郎君の先端(頭のてっぺん)を通ったものが地面に着く点ですからね。

 

このとき、電灯と太郎君は平行なので相似が使えるというわけです。

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△AECと△GEHは相似なので、

AC:GH=3.9m:1.5m=13:5=AE:GE

よって、

AG:GE=8:5

 

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同様に、△BFDと△GFHは相似なので、

BD:GH=4.5m:1.5m=3:1=BF:GF

よって、GF:BG=1:2

 

影の長さが等しい(GE=GF)という条件から比合わせ(連比)をすると、

AG:GE:GF:BG=8:5:5:10

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よって、

⑱m=9m

①m=0.5m

問われているのはA地点から太郎君までの距離なので、

AG=⑧m=4m

 

 

 

重要度【★★★★★★】

難易度【★★☆☆☆☆】

 

 

by カエレバ
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