中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

清風南海中2019年(回転体ー★★★☆☆☆)

清風南海中学 2019年度 SG・A入試】

f:id:juken_sansu:20190810190544p:plain

~解説~

長方形を1回転させると円柱が、三角形を1回転させると円錐ができるというのが回転体の基本ですね。

 

右側の長方形を1回転させると底面の半径が3cm、高さが7cmの円柱ができます。

左側の三角形を1回転させると底面の半径が3cm、高さが7cmの円錐ができます。

円錐は完全に円柱に飲み込まれているので、求める体積は円柱の体積そのままですね。

3cm×3cm×22/7×7cm=198㎤

清風南海では円周率は22/7と指定されるので注意しましょう。)

 

本問では1回転し切っていないので、完全な円柱や円錐はできませんね。

右側の長方形は、底面が半径3cm中心角210°のおうぎ形、高さが7cmの「おうぎ形柱」になります。

残りの150°の部分は何もない空白地帯というわけではありません。

逆側からは中心角210°の「おうぎ形錐」が作られているので、そのうちの「おうぎ形柱」に飲み込まれなかった部分が生き残っていますね。

           f:id:juken_sansu:20190810203553p:plain

よって、求める体積は、

3cm×3cm×22/7×7cm×210°/360°=115.5㎤

3cm×3cm×22/7×7cm×1/3×150°/360°=27.5㎤

115.5㎤+27.5㎤=143㎤

 

 

重要度【★★★★★★】

難易度【★★☆☆☆☆】

重要度【★★★★★☆】

難易度【★★★☆☆☆】

 

 

by カエレバ
by カエレバ