中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

西大和中2015年(平面図形ー★★★★☆☆)

西大和学園中学 2015年度】

f:id:juken_sansu:20190728010759p:plain

~解答~

まずは図中に情報を書き込んでいきましょう。

      f:id:juken_sansu:20190728202410p:plain

 「AE+CD=DE」という条件をどう使うかがポイントですね。

長さに関する数値が一切与えられていないので、式上で処理するというのは無理がありそうです。

こういうときは、図形上で処理することを考えることになります。

現状では、辺AEと辺CDは離れているので、「AE+CD」、つまり辺AEと辺CDの長さの和は何の意味も成しませんね。

そこで、補助線を引いて、「AE+CD」の長さが出来るような図形を作ってみましょう。

      f:id:juken_sansu:20190728204847p:plain

辺ABの延長線上に、AE=AFとなるような点Fをとったのが上図です。

このとき、△AEDと△AFDは、

AE=AF

∠EAD=∠FAD

AD=AD

となっているので合同です。

よって、

FD=ED=●+■

と分かりますね。

     f:id:juken_sansu:20190728210802p:plain

四角形ABCDは長方形なので、CD=BAです。

よって、

AE+CD=AF+BA=FB=FD

となり、△FBDは二等辺三角形と分かります。

あとは、簡単な角度の処理だけですね。

∠BFD=180°ー51°×2=78°

△AFDと△AEDは合同だったので、

∠AED=∠AFD=78°

∠ADE=180°ー(90°+78°)=12°

 

 

重要度【★★☆☆☆☆】

難易度【★★★★☆☆】

 

 

by カエレバ
by カエレバ