中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

清風南海中2020年(速さー★★☆☆☆☆)

清風南海中学 2020年度 SG・A入試】

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~解説~

『平均の速さ』は受験算数の基本項目です。

200m/分と300m/分を、単純に数値の平均を求めて、

(200m/分+300m/分)÷2=250m/分

としたものは、「速さの平均」であって『平均の速さ』ではないことに注意しましょう。 

『平均の速さ=総距離÷総時間』

が、平均の速さの公式です。

大して重要ではない項目なので、公式の丸暗記でもOKでしょう。

 

総距離は、1200mと決まっていますね。

あとは、総時間を求めるだけです。

P地点はABの中間なので、AP間の距離とPB間の距離は、

1200m÷2=600m

です。

AP間にかかる時間は、

600m÷200m/分=3分

PB間にかかる時間は、

600m÷300m/分=2分

よって、AB間にかかる総時間は、

3分+2分=5分

求める平均の速さは、

1200m÷5分=240m/分

 

総距離は1200m、平均の速さが250m/分なので、AB間にかかった総時間は、

1200m÷250m/分=4.8分

 

よって本問は、200m/分と300m/分で、合わせて4.8分で、合わせて1200m進んだ、という問題ですね。

200m/分で進んだ時間を▢分、距離を■m、300m/分で進んだ時間を△分、距離を▲mとして、式に表してみましょう。

 

200m/分×▢分=■m

300m/分×△分=▲m

▢分+△分=4.8分

■m+▲m=1200m

 

これは、『つるかめ算』の型になっていることに気付けるようにしておきましょう。

 

速さのつるかめ算では、小数や分数が出てきます。

普段、普通のつるかめ算の問題を、表を作って規則性を利用して解いている人は少し苦戦するかもしれませんね。

面積図で解いている人や、式のみで解ける人は問題ないでしょう。

 

ずっと300m/分で進んだとすると、

300m/分×4.8分=1440m

進むことになります。

本来、1200mしか進まないので、

1440m-1200m=240m

進み過ぎたことになります。

300m/分ー200m/分=100m/分

が、1分当たりに進み過ぎる距離なので、

240m÷100m/分=2.4分

これが、200m/分で進んだ時間(=▢)です。

よって、求めるAP間の距離(=■)は、

200m/分×2.4分=480m

 

 

重要度【★★★★★☆】

難易度【★★☆☆☆☆】

重要度【★★★★★☆】

難易度【★★★☆☆☆】

 

 

by カエレバ
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