中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

洛南高附中2016年(差集め算ー★★☆☆☆☆)

洛南高等学校附属中学 2016年度】

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~概要~

最難関校としては珍しい、何のひねりもない基本問題です。

差集め算は、中学受験算数の文章題の中ではかなり難しい方ですね。しっかり解法をマスターしておきましょう。

 

~解説~

△個ある箱に、▢個のりんごをつめていくというストーリーです。

1箱に11個ずつつめていくAプランと、12個ずつつめていくBプランがあり、それらの結果から△箱と▢個を求めるというのが差集め算です。

 

まずは、与えられた情報を図に表してみましょう。

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このままでは2つのプランを比べられないので、Bプランの方を分かりやすい状態に作り替えましょう。

12個ずつつめていくと1箱余り、最後の箱には3個しか入らなかった ということは、最後の箱まで12個ずつつめるためには何個不足しているかを考えます。

(12個ー3個)+12個=21個

となり、あと21個りんごがあれば全ての箱に12個ずつつめられたということですね。

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これが差集め算の基本型ですね。

「2つのプランのトータルの差は、1つ1つの『差』が『集』まってできている」ことに着目するのが差集め算です。

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AプランとBプランのトータルの差は、

7個+21個=28個

1箱ごとの差は、

12個ー11個=1個

この1個差が△箱分集まってできたのが28個差なので、

△=28個÷1個=28箱

よって、箱の個数は28個と求まりました。

りんごの個数は、Aプランの結果から、

11個×28箱+7個=315

 

差集め算は、もう一方のプランからも求めておくことで簡単に検算ができるので、絶対に怠らないようにしましょう。

Bプランの結果からは、

12個×(28箱ー2箱)+3個=315個

 

 

 

重要度【★★★★★★】

難易度【★★☆☆☆☆】

 

 

by カエレバ
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