中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

洛星中2019年(場合の数ー★★★☆☆☆)

洛星中学 2019年度】

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~解説~

ビンゴの問題ですね。

1列が完成したら、そこでゲーム終了になることに注意しましょう。

これぐらいの大きさなら、難しく考えずに書き出してしまう方が良いでしょう。

(ア)

1~5の欄を埋めた時点では1列が完成しておらず、1~6の欄を埋めたら1列が完成したということは、下図の様に、2段目の列に完成したということですね。

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よって、「4」「5」「6」の欄は「〇」と確定します。

後は、「1」「2」「3」の欄に、1段目の列が完成しないように「〇」と「×」を入れていけばOKです。

「1」「2」「3」の欄に入る「〇」の個数で場合分けをして考えましょう。

・「〇」が0個のとき

1通り

・「〇」が1個のとき

「1」「2」「3」のどこに「〇」を入れても、残り2つが「×」ならば条件を満たします。よって、3通り。

・「〇」が2個のとき

「1」「2」「3」のどこか2つに「〇」を入れても、残り1つが「×」ならば条件を満たします。よって、3通り。

・「〇」が3個のとき

「1」「2」「3」の3か所に「〇」を3つ入れると、1段目に列が完成してしまうので条件を満たしません。よって、0通り。

 

以上から、

1+3+3+0=7通り

 

※別解

「1」「2」「3」の3か所に「〇」か「×」を入れるとき、全パターンは、

2×2×2=8通り

そのうち、「1」=「〇」、「2」=「〇」、「3」=「〇」の1パターンのみ条件を満たさないので、

8-1=7通り

 

 

(イ)

1~6の欄を埋めた時点では1列が完成しておらず、1~7の欄を埋めたら1列が完成したということは、下図の様に3パターンが考えられます。

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右のパターンを見落とさないように注意しましょう。

(ア)と同様に、それぞれのパターンについて「〇」の個数で場合分けをして考えていきましょう。

まずは左のパターンについて、

・「〇」が0個のとき

1通り

・「〇」が1個のとき

「2」「3」「5」「6」のどこに「〇」を入れても条件を満たすので4通り。

・「〇」が2個のとき

列が完成しないように「〇」を2個入れるには、「2」「5」、「2」「6」、「3」「6」の3通り。

・「〇」が3個のとき

列が完成しないように「〇」を3個入れることはできないので0通り。

・「〇」が4個のとき

0通り

よって、左のパターンは、

1+4+3+0+0=8通り

 

次に、真ん中のパターンについて、

・「〇」が0個のとき

1通り

・「〇」が1個のとき

「1」「2」「4」「6」のどこに「〇」を入れても条件を満たすので4通り。

・「〇」が2個のとき

列が完成しないように「〇」を2個入れるには、「1」「6」、「2」「4」、「2」「6」の3通り。

・「〇」が3個のとき

列が完成しないように「〇」を3個入れることはできないので0通り。

・「〇」が4個のとき

0通り

よって、左のパターンは、

1+4+3+0+0=8通り

 

最期に、右のパターンについて、

・「〇」が0個のとき

1通り

・「〇」が1個のとき

「2」「6」のどちらに「〇」を入れても列が完成してしまうので0通り。

・「〇」が2個のとき

0通り。

よって、右のパターンは、

1+0+0=1通り

 

以上から、

8+8+1=17通り

 

 

(1)

重要度【★★★★★☆】

難易度【★★☆☆☆☆】

(2)

重要度【★★★★☆☆】

難易度【★★★☆☆☆】

 

 

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