中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

清風中2019年(場合の数ー★★☆☆☆☆)

【清風中学 2019年度 前期プレミアム・理Ⅲ選抜試験】

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~解説~

(1)

ボードの数が1→・・・→30となったので、増えた数(=さいころの目の合計)は、30-1=29であることに注意しましょう。

目の合計が29と決まっているので、ふった回数が多いということは小さな目が出たということですね。

最も多くなるのは1ばかりが出たときで、1が29回出たときです。

また、回数が少ないということは大きな目が出たときです。

さいころの目は1~6なので、最も少なくなるのは6ができるだけたくさん出たときで、

29÷6=4・・・5

から、6が4回と5が1回出たときで、合計は5回です。

 

(2)

1→▢→▢→16

3回の目の合計が15ということですね。

1~6の整数を3つ足して15になるパターンを全て書き出しましょう。

(※書き出すときは、思いついたものから適当に書き出すのは厳禁です。自分なりのルールを作って、その規則通りに書き出していきましょう。)

・3+6+6

・4+5+6

・5+5+5

の3パターンしかありません。

①一度も出ていない目は、1と2です。

 

②上の3パターンについて、どの順番で出たかを考えましょう。

・3+6+6のとき

3-6-6、6-3-6、6-6-3の3通り

・4+5+6のとき

4-5-6、4-6-5、5-4-6、5-6-4、6-4-5、6-5-4の6通り

・5+5+5のとき

5-5-5の1通り

よって、全部で

3+6+1=10通り

 

(3)

1→・・・→4000

1000回の目の合計が3999ということですね。

 

500回ふった後のボードの数が大きいということは、1~500回の目の合計が大きく501~1000回の目の合計が小さいということです。

前半の500回が全て6というのが理想的ですね。

このとき、

3999-6×500=999

なので、後半の500回の目の合計が999になればよくこれは実現可能です。

よって、最も大きなボードの数は、

1+6×500=3001

 

500回ふった後のボードの数が小さいということは、1~500回の目の合計が小さく501~1000回の目の合計が大きいということです。

前半の500回全てが1というのが理想的ですね。

このとき、

3999-1×500=3499

なので、後半の500回の目の合計が3499になります。

しかし、さいころの目は1~6なので、後半の500回の目の合計は最大でも6×500=3000にしかなりません。

よって、この理想は実現不可能ということに注意しましょう。

前半の500回が最も小さくなり得るのは、後半の500回が最大になるときです。

つまり、後半の500回全てが6のときですね。

このとき、

3999-6×500=999

なので、前半の合計は999になります。

よって、最も小さなボードの数は、

1+999=1000

 

 

重要度【★★★★★★】

難易度【★★☆☆☆☆】

 

 

by カエレバ
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