中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

甲陽学院中2015年(場合の数ー★★★★☆☆)

甲陽学院中学 2015年度 第一日】

f:id:juken_sansu:20190921004334p:plain

~解説~

(1)
まずは状況を整理しましょう。

Aは、最小が[101]なので、[1]~[100]は使えません。

よって、[101]の1枚が確定しており、残りは[102]~[300]の内の99枚です。

Bは、最小が[200]なので、[1]~[199]は使えません。

よって、[200]の1枚が確定しており、残りは[201]~[300]の内の99枚です。

Cは、最初の段階では無条件です。

f:id:juken_sansu:20190921005934p:plain

[1]~[100]はAでもBでも使えないのでCで使うしかありません。

よって、Cは[1]~[100]の100枚で確定です。

また、[200]はBで使うのでAでは使えません。 

f:id:juken_sansu:20190921010240p:plain

これ以上の条件はありません。

よって、この条件下での配り方が何パターンあるかを求めればよいですね。

 

条件の厳しいBから先に考えましょう。

Bは、[200]の1枚が確定しており、残りの99枚は[201]~[300]の100枚から自由に選べます。

この99枚の選び方は、捨てる1枚の選び方と同じことなので100通りです。

 

このとき、Aは[101]の1枚と、[102]~[199]の98枚と、[201]~[300]の内のBが選ばなかった1枚に自動的に決まります。

 

よって、100通り

 

(2)

同じ様に、条件を整理しましょう。

f:id:juken_sansu:20190921011737p:plain

[1]~[99]はAでもBでも使えないのでCで使うしかありません。

また、[100]はAで使うのでCでは使えませんし、[200]はBで使うのでAでもCでも使えません。 

f:id:juken_sansu:20190921012145p:plain

まとめると、

Aは、[100]の1枚が確定で、[101]~[199]と[201]~[300]の199枚の内の99枚。

Bは、[200]の1枚が確定で、[201]~[300]の100枚の内の99枚。

Cは、[1]~[99]の99枚が確定で、[101]~[199]と[201]~[300]の199枚の内の1枚。

 

最も条件が厳しいのはBですね。

Bは[201]~[300]の100枚から99枚を選ぶので、その選び方は100通り。

 

次に、Cは[101]~[199]の99枚と[201]~[300]の100枚の内のBが選ばなかった1枚の合計100枚から1枚を選びます。

この選び方は当然100通りですね。

 

Aは、BとCが選ばなかった99枚を受け取るだけです。

 

よって、100×100=10000通り

 

(3)

Aの合計が最も大きくなるのは、

Bが[201]~[300]から[201]~[299]を選び([300]を選ばない)、Cが[101]~[199]と[300]から[101]を選んだときですね。

このときAは、[100]と[102]~[199]と[300]の100枚です。

その合計は、

100+102+103+104+・・・・+198+199+300

=100+(102+199)×98÷2+300

15149

 

 

 

(1)

重要度【★★★★☆☆】

難易度【★★★☆☆☆】

(2)

重要度【★★★☆☆☆】

難易度【★★★★☆☆】

(3)

重要度【★★★★★☆】

難易度【★★★☆☆☆】

 

 

by カエレバ
by カエレバ