中学受験算数の良問・難問・基本問題

プロ家庭教師が中学入試の算数の問題とその解法を紹介していきます。

大阪星光中2020年(点の移動ー★★★★☆☆)

大阪星光学院中学 2020年度】

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~概要~

本年の星光は、難問もいくつか出されていました。

ただし、全体的な難易度としては例年通りと言えますので、捨て問に騙されなければ、対策としては今まで通りで大丈夫でしょう。

 

~解説~

(1)

A、O、Bが一直線に並ぶのは、下図の様な状態です。

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Aが動いた距離とBが動いた距離の和が半周分になれば良いですね。

720cm÷2=360cm

360cm÷(40cm/秒+30cm/秒)=36/7秒後

 

(2)

Aが初めて点Pに戻ってくるのは、

720cm÷40cm/秒=18秒後

よって、Aは点Pに18秒ごとに戻ってきます。

同様に、Bが初めて点Pに戻ってくるのは、

720cm÷30cm/秒=24秒後

よって、Bは点Pに24秒ごとに戻ってきます。

AとBが初めて同時に点Pに戻ってくるのは、18秒と24秒の最小公倍数である72秒後ですね。

 

(3)

△PABが二等辺三角形になるのは、下図の2パターンです。

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AとBの速さが異なるので、1周以内では、PA=PBの二等辺三角形になることはありません。

 

AとBの速さの比は、

40cm/秒:30cm/秒=4:3

同じ時間にAとBが進む距離の比は、速さの比と同じになるので、

曲線PAの長さ:曲線PBの長さ=4:3

よって、曲線PA=④cm、曲線PB=③cmとおける。

 

上図の左のパターンでは、

曲線PA=曲線AB=④cmなので、

1周の長さは、④cm+④cm+③cm=⑪cm

⑪cm=720cm

①cm=720/11cm

④cm=2880/11cm

よって、この状態になるのは、

2880/11cm÷40cm/秒=72/11秒後

 

上図の右のパターンでは、

曲線PB=曲線AB=③cmなので、

1周の長さは、④cm+③cm+③cm=⑩cm

⑩cm=720cm

①cm=72cm

④cm=288cm

よって、この状態になるのは、

288cm÷40cm/秒=7.2秒後

 

72/11秒後7.2秒後

 

 

(1)(2)

重要度【★★★★★★】

難易度【★★☆☆☆☆】

(3)

重要度【★★★★☆☆】

難易度【★★★★☆☆】

 

 

by カエレバ
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